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カテゴリ:shiro kobayashi( 16 )
最近のお気に入り 「ティースプーン」
建築やランドスケープ、アートについては書物で調べたり時間がゆるせば現地に訪れて、見たり触れたりしているのですがそれに比べるとプロダクトや家具については知識がたりないと感じています。家具やプロダクトは日常の生活で使うものです。それらのデザインは見た目の美しさやコンセプトの面白さだけでなく、実際に使用し生活に新たな変化が起こるような体験をしてはじめてデザインの本質が理解できるものだと思います(それは建築やランドスケープも同じですが)。そのため購入してしばらく使ってみないとわからないのです。つまり、お財布との相談になります・・・。
そんな中、お気に入りのものが見つかりました「柳宗理さんのティースプーン」です。
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一般の方にも有名なカトラリーです、評判も良いのでここであらためて詳細を書くことはしませんが、自宅でなんとなく使っていて気がついたらすごく気に入ってしまいつねに使うようになってしまったので少し書きます。

・18-8ステンレスのつや消し仕上げが美しい。水滴の後や指紋等がつきにくい。
・軽いが手から離れない適度な重さ。
・厚みが部位ごとに異なる繊細な断面、自然と手になじみます。
・温かみがありどこかなつかしいような形状、口に入れた時もなめらかで心地良いです。

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このかたちをつくりだすまでに、多くのスタディを行い、原寸モデルを何度もつくり検証していったことが想像できます。また、完成した案を職人が製作する際にも多くの議論と試行錯誤がおこなわれたことが想像できます。それらを乗り越えて生まれたかたちは機能的で美しく洗練されています。このデザインに対する姿勢は、建築を設計する作業にも通じると思います。

本来の用途とは違うかもしれませんが、このスプーンでトウフにポン酢をかけて食べるのが好きです。四角くて表面がなめらかなすこし暖色の白い塊のトウフに、角がない絶妙なカーブのこのスプーンを入れ、スプーンですくった後の窪みにポン酢をかけて黒い円形の模様をつくると、彫刻のようなランドスケープに見えてきてとてもデザイン的です。
体の栄養補給と同時に目からも栄養補給という感じです。
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by liquid_architects | 2009-03-19 15:47 | shiro kobayashi
「平滑さ」と「凹凸」
私達が生活している建築物の仕上げに注目してみると、平滑なものと凹凸があるものに気がつきます。建築をデザインする際、材料の表面が「平滑か」、「凹凸があるか」のどちらを選択するかについて、その判断はとてもむずかしいことです。そのことについて少し書いてみます。

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平滑な仕上げは、空間全体が洗練された印象となりデザイン性を高めてくれ、比較的ローコストで施工可能なので設計者には比較的好まれる仕上げです。ただこの仕上げは広い面積を施工した場合、割れと汚れが目立ちやすいという問題があります。それを防ぐには仕上材を性能の高いものとし、下地処理を適正に行えば前述したような問題は軽減しますが、コストがかかります。ただ、平滑なので汚れを掃除するのは比較的容易です。

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凹凸のある仕上げは、人との距離により印象が変わります。遠景では仕上げは平滑に近づいた印象となり、近景ではその凹凸が表情を演出します。光のあたりかたと距離により表情が変化する特徴があります。凹凸の陰影で、平滑な仕上げよりも割れや汚れは目立ちにくいので施工関係者に比較的好まれます。ただ凹凸の形状のためコストはかかり、また掃除を行うのに手間もかかります。

平滑な仕上げは汚れたら再施工するというメンテナンスを継続していけば問題はありませんが、海外と違い住まいのメンテナンスに対する日本人の意識は低いのでメンテナンスの手間と費用がかかりすぎるとクレームが発生し問題となってしまいます。そのため、それらの長所短所を考慮した上で、前提となる設計条件からデザインを行い、それらに対し最適な選択を行うことが必要です。
そのような理由から、仕上材料の表面形状の選択は判断がとてもむずかしいのです。

建築家になるには年月が必要とよくいわれます、それは多くの知識と経験が必要な判断がとても多い仕事であるからです。実際に実務経験を積んでみると、そういわれていることがよくわかります。
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by liquid_architects | 2009-03-13 21:01 | shiro kobayashi
「越後妻有アートトリエンナーレ2000」回想 その1
ホームページに「Scaping Objects」をアップしました。
過去に時間をかけて考えたことは、今現在、物事を考える際の礎になっていると思いますので当時をふりかえり頭の中を整理してみます。まずこのアート作品が制作された経緯は以下です。

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・「越後妻有アートトリエンナーレ2000」公募作家に選出される
10年前(まだ建築学科の大学院生でした)「越後妻有アートトリエンナーレ2000」の公募作家に応募し書類審査、公開プレゼン審査を経て公募作家に選出されました。公募作家はトリエンナーレ会期中に作品を実際に制作し発表するのですが私が提案した案は実現するには多くの問題を抱えていました。それは会期中に作品の設置や回収というパフォーマンスが必要なためパフォーマーが必要なことや、技術的にどう制作するか、制作費をどのように捻出するか、現地での滞在場所はどうするか等の問題であり、大規模なアート作品を制作したことのない私にとって難問ばかりでした。
そこで当時、同じ渡辺真理研究室に所属していた信頼できる友人達に公開審査直前に協力をもとめ計6人でLUXというグループを結成し制作を行う体制を整えました。試行錯誤しましたがほぼ原案通りに実現することができ公募作家の中から選考されるグランプリを受賞することができました。

建築学生はどうしてもアイデアが机上で完結してしまいます。明快に趣旨を説明することや模型を制作する訓練はするのですが、個人として責任をもち実社会と直接向き合う機会は少なく、またある規模のものを実際に制作する機会もほとんどもつことができません。また世の中にないものを制作するには協力者を募り協議しつづけることが必要で、強い信念と労力がもとめられます。実際に実務で建築が竣工するまでには当然のようにもとめられるこれらの作業を、学生のうちに経験できたことはとても貴重でした。
(回想 その2へ続く 後日)
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by liquid_architects | 2009-03-05 15:37 | shiro kobayashi
「竹の子まんじゅう」食べてきました。
今日は、僕らがデザインして昨年春にオープンした五賓館(ごひんかん)にメンテナンスの打合せに訪れました。ひさしぶりに訪れた五賓館は約1年前とくらべとても雰囲気のあるお店になっていました。店内は清潔感にあふれ丁寧にお店を使っていることが伝わってきました。とてもありがたいことです。

五賓館は和と洋の料理人が厨房に立ちお客さんと会話しながらオリジナルの創作料理をふるまうコンセプトのダイニングバーで隠れ家っぽい雰囲気のあるお店です。JR蒲田駅前は小さな飲食店が立ち並びかなり雑多な雰囲気ですが、その中にあって五賓館は少し落ち着いて飲食ができる場所になっています。
料理長に話を聞くと少しずつ常連のお客さんも増えてきているそうです。

ランチもやっていて今は日替わりで3種類ありそれほど大きくない店内は近辺のオフィスで働く会社員のお客さん達ですぐいっぱいになってしまうそうです。僕らもランチに行きたいと思うのですが蒲田は表参道のオフィスから少し遠いのでまだその機会をもてていません。

打合せの際、カレーと手作りのお通し、夜のおすすめメニューの「竹の子まんじゅう」をごちそうになりました。とてもおいしかったです。オフィスがもう少し近ければよかったのに・・と思いました。
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by liquid_architects | 2009-03-04 18:27 | shiro kobayashi
「空だけ見える」 が気になる。
過去物件の写真データを整理していたら、空だけが見える窓や吹き抜け写真がいくつかでてきました。
これらの写真は法規制や換気性能や採光の確保といった必要条件から設計されたもので空だけが見えるようあらかじめ意図されたものではなかったと思います。むむ、気になります。
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東京都23区内に住んで十数年経ちますが窓を開けて外を見ることがほとんどなくまた見る気がしません。
その理由は建築物が密集していて窓から見える景色が隣の建物だったりするからです。
時が経ち建築物がその土地になじんで美しい町並みをつくっているような場合を除いて現代の住まいの周辺にある風景は、雑多で秩序がないのが通常です。そしてこの状況は今後もかわらないでしょう。

そのような環境で「空だけが見える窓や吹き抜け」はとても魅力的で、有効だと思います。
そんな窓なら、朝目覚めたらまず開けたい。周囲の視線を気にせず通風もでき、自然光が入る。また住まい周辺の気配を音や匂いなどで感じることができるので室内にいても外と繋がっている感覚がもてる。
家の中にずっといると昼夜の感覚がずれてきて体調が悪くなることがありますがそういった可能性も減るだろうし。

周辺環境の風景を調整するために開口をデザインする建築家が多いのもよくわかります。でもこの開口には、もっと建築的な意味で可能性がある気がします。今進めているプロジェクトでそのことを考えています。
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by liquid_architects | 2009-02-25 16:49 | shiro kobayashi
「リキッド ブログ」はじめます。
・このブログについて
日々の作業や生活の中で気づいた「事象、思考の断片」を即物的に文章で記録していきます。後日、それらの集積を俯瞰的にみることで、自身のデザイン観や建築観を確認したいと思います。

・経緯
独立を機にブログをはじめる予定でした。様々なプロジェクトがスタートし徹夜を繰り返すことになり気がつけば1年半が経っていました・・。ペースがつかめてきたので2月からブログをはじめます。もうずいぶん文章を書くという行為をさぼっているのでそのリハビリをかねます。
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by liquid_architects | 2009-02-10 12:46 | shiro kobayashi



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