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2009年 03月 13日 ( 3 )
「平滑さ」と「凹凸」
私達が生活している建築物の仕上げに注目してみると、平滑なものと凹凸があるものに気がつきます。建築をデザインする際、材料の表面が「平滑か」、「凹凸があるか」のどちらを選択するかについて、その判断はとてもむずかしいことです。そのことについて少し書いてみます。

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平滑な仕上げは、空間全体が洗練された印象となりデザイン性を高めてくれ、比較的ローコストで施工可能なので設計者には比較的好まれる仕上げです。ただこの仕上げは広い面積を施工した場合、割れと汚れが目立ちやすいという問題があります。それを防ぐには仕上材を性能の高いものとし、下地処理を適正に行えば前述したような問題は軽減しますが、コストがかかります。ただ、平滑なので汚れを掃除するのは比較的容易です。

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凹凸のある仕上げは、人との距離により印象が変わります。遠景では仕上げは平滑に近づいた印象となり、近景ではその凹凸が表情を演出します。光のあたりかたと距離により表情が変化する特徴があります。凹凸の陰影で、平滑な仕上げよりも割れや汚れは目立ちにくいので施工関係者に比較的好まれます。ただ凹凸の形状のためコストはかかり、また掃除を行うのに手間もかかります。

平滑な仕上げは汚れたら再施工するというメンテナンスを継続していけば問題はありませんが、海外と違い住まいのメンテナンスに対する日本人の意識は低いのでメンテナンスの手間と費用がかかりすぎるとクレームが発生し問題となってしまいます。そのため、それらの長所短所を考慮した上で、前提となる設計条件からデザインを行い、それらに対し最適な選択を行うことが必要です。
そのような理由から、仕上材料の表面形状の選択は判断がとてもむずかしいのです。

建築家になるには年月が必要とよくいわれます、それは多くの知識と経験が必要な判断がとても多い仕事であるからです。実際に実務経験を積んでみると、そういわれていることがよくわかります。
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by liquid_architects | 2009-03-13 21:01 | shiro kobayashi
「SEO」が気になる その2
ウェブサイトには実際見えてくるビジュアル的な部分と、そうでない部分があります。プロではないので詳しくは分かりませんが、そのそうでない部分をデザイン(構築)することによって、検索エンジンが表示する検索結果をある程度操作できるというのです。

実際プロジェクトが完了し、実際のカタチになるまでには、様々なプロセスを経ています。ボツになってしまったアイディアもあれば、予算の関係で思い通りのものにならなかったもの、また多くの要望によって、その条件を満たすためにコンセプトの濃度が薄まり、クリアに表現できなかったものなど様々です。そういった一連のストーリーを知る関係者とそれを全く知らない第三者では、情報量が違うため、同じ空間・物に触れた時の印象は異なってきます。

特に検索エンジンの場合は、分析するのはアルゴリズムというプログラム、実際見るのは人間というプロジェクトの関係者と第三者以上の差があります。こういうことって情報社会では、ウェブ以外でも至る所にありますが、両者のバランスを取ってデザインするのは、非常に難しいことです。

勿論「SEO」対策をメインにすれば、見えてくる視覚的なデザインも限定されてきます。ちょっと調べてみたところ、サイト内で言えば検索キーワードが出現する率や位置、フォントの大きさ・太さが重要なようです(他にも様々な技術があるようです)。勿論テキストで検索する訳ですので、当たり前と言えば当たり前です。ただ、これは実際人から見える意匠的デザインで解釈すれば、写真や動的なものは適しないし、レイアウトさえもある程度決まってくるオリジナルに欠けたものになってしまいます。

だからといって、検索しても全く引っかからないデザインでは、どんなに意匠的に優れたデザインであっても誰も見てくれない自己満足なサイトになってしまいます。「SEO」対策に特化させるのもデザインだし、人間の目から見える、または人間が体験することに特化させるのもデザイン。でも、それを評価する側の指標によって、その評価は180度変わってしまう。デザインという言葉が非常に広義であることを改めて感じます。
でも実際にはその両者の指標が相反しているのではなく、むしろ同調しているという難しさがそこにはあるんですよね。

人間が創り出したネット空間だけあって、人間の社会と似た構造に近づいている気がします。難しい世界ですね。
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by liquid_architects | 2009-03-13 18:23 | hiroki matsuura
「SEO」が気になる その1
「SEO」とは皆さん御存知だとは思いますが、「Search Engine Optimization」の頭文字をとったもので、「検索エンジン最適化」のことです。

勿論、「多くの人にサイトを見てもらいたい」「私たちのことを知ってもらいたい」ということもあるのですが、私が気になるのは、そこには実際の目には見えてこないデザインがあるということです。

先日、約1年振りに五賓館にメンテナンスの打ち合わせに行ったのですが、竣工後の空間より明らかに雰囲気が良くなっていたんです。これは写真では伝わらない(多分、写真では竣工写真の方がキレイに見えるはず)何かが育まれたからでしょう。それは、スタッフやお客様の店に対する思い入れかもしれないし、実際そこで料理人が仕事をするリズムのある包丁の音や料理の匂いかもしれない。まさに人と空間の波長が合い、互いが増幅された時、そういった現象が起こるのでしょう。事実、お店を非常に大切に使ってくれていました。それは設計した我々にとっても嬉しいことであり、非常に光栄な事です。

私たちが空間以外のグラフィックデザインを手掛けるのも、空間は使われていく時間もデザインし続ける必要があると感じたからです。また、個人的にもその時間を共有したいという思いもありました。トータルにデザインすることは、その空間に係わり続ける、それは店舗の設計、販促物の制作という分断されたものではなく一連のストーリーをデザインしていくことです。そういったデザインは個々の仕事だけでは見えてこないデザインであり、それが実は一番大切なことなんだと思っています。
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by liquid_architects | 2009-03-13 16:31 | hiroki matsuura



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