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「平滑さ」と「凹凸」
私達が生活している建築物の仕上げに注目してみると、平滑なものと凹凸があるものに気がつきます。建築をデザインする際、材料の表面が「平滑か」、「凹凸があるか」のどちらを選択するかについて、その判断はとてもむずかしいことです。そのことについて少し書いてみます。

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平滑な仕上げは、空間全体が洗練された印象となりデザイン性を高めてくれ、比較的ローコストで施工可能なので設計者には比較的好まれる仕上げです。ただこの仕上げは広い面積を施工した場合、割れと汚れが目立ちやすいという問題があります。それを防ぐには仕上材を性能の高いものとし、下地処理を適正に行えば前述したような問題は軽減しますが、コストがかかります。ただ、平滑なので汚れを掃除するのは比較的容易です。

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凹凸のある仕上げは、人との距離により印象が変わります。遠景では仕上げは平滑に近づいた印象となり、近景ではその凹凸が表情を演出します。光のあたりかたと距離により表情が変化する特徴があります。凹凸の陰影で、平滑な仕上げよりも割れや汚れは目立ちにくいので施工関係者に比較的好まれます。ただ凹凸の形状のためコストはかかり、また掃除を行うのに手間もかかります。

平滑な仕上げは汚れたら再施工するというメンテナンスを継続していけば問題はありませんが、海外と違い住まいのメンテナンスに対する日本人の意識は低いのでメンテナンスの手間と費用がかかりすぎるとクレームが発生し問題となってしまいます。そのため、それらの長所短所を考慮した上で、前提となる設計条件からデザインを行い、それらに対し最適な選択を行うことが必要です。
そのような理由から、仕上材料の表面形状の選択は判断がとてもむずかしいのです。

建築家になるには年月が必要とよくいわれます、それは多くの知識と経験が必要な判断がとても多い仕事であるからです。実際に実務経験を積んでみると、そういわれていることがよくわかります。
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by liquid_architects | 2009-03-13 21:01 | shiro kobayashi
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